クロナガス
- Keiko Hisaoka
- 2016年3月28日
- 読了時間: 2分

まだ日の出の時間に乗った電車で、イヤフォンから流れてきたのはクロナガスだった。冬、早朝に見る日の出の似合うバンドだ。
ボーカルギター田中琢磨(たなちゅー)、リードギター江川慧(えがちょ)、ベースコーラス林田竜弥(みっちー)、ドラムコーラス森田一秀(もりもり)からなる大阪は高槻から現れた4ピースロックバンド、クロナガス。2007年結成の前身バンドを経て、2011年に現バンド名に改名。地球上で最も大きい生物であるシロナガスクジラのように、聴く人にとって一番大きな存在になりたいという想いから、聴く人にとって影のように傍にあり、1番大きな存在でありたいという意味が含まれている。
『MINAMI WHEEL』や関西最大級の無料音楽フェスティバル『COMIN'KOBE13』に出演するなど、知名度を着実に広めつつある。2015年10月にはニューシングル「Good bye forever」をリリース。
田中の書く歌詞は、人の心を押す力を持つ。
「君の思うように進めばいい 君の思うように叫べばいい いつだって僕は味方だから
目の前の壁にぶつかったら そっと後ろ振り返ってよ 僕はいつもここで唄うから
それでも悔しさ隠して笑えるその優しさ 一人抱え込んでは 部屋に持ち帰る気かい? さよならする時だ 強がる弱い自分と 誰だって怖いものはあるさ 誰だって逃げたくもなんだよ それを隠す必要なんてない
自分を押し殺してばっかで 君の光がくすむようなら もうちょっと素直になればいい さあ踏み出す覚悟はできたかい?切り開くための第一歩だ いつだって僕は味方だから
泣き出しそうな時があったら 寄り添う場所を作ったよ 僕はいつもここで唄うから」
「音のない世界で生きる君は“全てを代わりに吐きだして”と そんな希望を詰め込んで 僕に“叫べ”と名付けた」ーbark
ド真ん中ド直球を行くストレートな王道ギターロック、そして田中琢磨(Vo&Gt)の優しさを内包した力強い絶対的なヴォーカルは、明瞭でしっかりリスナーの心へ届く。彼らの音楽は、いつだって感情のすぐそばに寄り添って私たちを励まし、手を差し伸べてくれる。期待の新人というにはあまりに眩しすぎる光を放つクロナガス。彼らの音楽があなたを照らす光になりますように。
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